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※本記事内の画像の権利者:©2019「HELLO WORLD」制作委員会
※本記事内の画像の出典元:HELLO WORLD / 公式Twitter・公式サイト
ネタバレを含むので、ご注意ください!
- あのラストシーンの世界はなに?
- 直実を助けたカラスは??
- 本当の世界はどれなんだ!?
などなど…気になるところを掘り下げていきます!!
『HELLO WORLD』重要キャラクター
堅書直実
「たとえ世界が壊れても、もう一度、君に会いたい」
出典:©2019「HELLO WORLD」制作委員会
- 今作の主人公(2027年)
- 内気な性格で、一行瑠璃に恋をする
- 序盤では「冴えない男」。後半では「カッコよく」をモチーフに制作されたそう。
- 「現実の自分は主人公ではなくエキストラ」だと自嘲する彼が、一行さんを救おうと立ち上がるのは、結構かっこいい。
カタガキナオミ
「一行さん、僕は。君が好きだったんだ…!」
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- 今作の主人公(2037年)
- すべてを、自分の手足を犠牲にしても、一行さんを目覚めさせようと。何年も努力してきたナオミは間違いなく今作MVP
- 2027年にアバターとして現界。彼は実際に2027年の世界に干渉することは出来なくて、そこがおもしろい。
- 声優を担当した「松坂桃李」さんがふつーにイケボでよかった。
一行瑠璃
「あなたは、、、堅書さん?」
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- 今作のヒロイン
- ラストシーンで、彼女がさらに好きになった人。多いんじゃないでしょうか!
- 基本、無愛想。
- けど物語が進むにつれて、感情を表に出すように。
そっからはただの激カワヒロイン。「やってやりましょう」の顔好き。 - 声優の「浜辺美波」さんのアフレコがちょっとぎこちなかった印象。
アルタラ
「アルタラ」は、歴史を記録する装置で、2027年頃からのすべての出来事を記録しています。
出来事を繋げて、1つ世界として記録しています。データとして記録されていますが、皆さんも映画でご覧になったように、それはシュミレートされ、「一つの世界」としてそこにあり、人々にも意思があります。(2027年や2037年のように)
「アルタラ」には、歴史に変更が行われた際に、歴史を正常に戻そうとする修正機能があります。
実際に変更が行われると、何が何でも修正しようと「狐面男」が永久的に追いかけてきます。
堅書直実がいた世界線(2027年)
未来からきたカタガキナオミ
内気で何気ない毎日を送っていたナオミのもとに、未来からやってきたという「カタガキナオミ」が突然、現れます。
ナオミは、2037年からアバターとして2027年に現界しています。そんなナオミの目的は。
「そんな・・・一行さん…!!!」
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2037年では、一行さんが落雷によって植物状態となっており、2027年から過去改ざんを行うことで2037年の一行さんを助けようとしているのです。
一行さんと付き合う「最強マニュアル」
一行さんが落雷にあうのは、ナオミと付き合い、祭りに行った日です。
つまり。過去改ざんを行うためには、まず直実が一行さんと付き合う必要があります。
そこで、ナオミが2037年までの自身の記録をノートとして保存した「最強マニュアル」に従って、一行さんと恋人になる計画を進めました。
「お前はこのノートの通りやれば、完璧ってわけだ」
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同時に、落雷を防ぐ手段として、ナオミから「神の手」(グッドデザイン)を託されます。
能力は、物質(モノ)を生成することで、ナオミは何でも瞬時に作ることが出来ます。しかし、2027年の世界では、ナオミはアバターなので、2027年の世界に干渉することは出来ません。
そこで、直実に「神の手」を託し、特訓させることで、落雷を防ごうとしています。
劇中では、直実は落雷の日にブラックホールまで作る超人さを披露しています。
落雷から一行さんを助けた。が。
ナオミから神の手「グッドデザイン」を託され、修練を重ね、ある程度のモノは作れるようになった直実。
そして、運命の祭りの日。
このとき、直実の障害は2つあります。
それは、「①これから一行さんに直撃することが確定している落雷」とアルタラの修正力「②狐面男」です。
この2つを、直実は「神の手」を駆使し、なんとか一行さんを守ります。
しかし、次の瞬間。一行さんは空に吸い込まれるようにして消えていきます。
ナオミはこの「八咫烏型プログラム」の力で、2027年にやってきたので、当然、その逆の2037年に誰かを飛ばすことも出来ます。
ですが、八咫烏型プログラム(神の手)で、一行さんの精神データを2037年に送り、2037年の植物状態の一行さんに埋め込みサルベージするには、2027年の一行さんの精神状態を2037年の一行さんとほぼ同じにする必要があったんです。
2027年の一行さん
➡まだ、直実と親しくなく、付き合うそぶりもない。
2037年の一行さん
➡直実と付き合っており、一緒に行った祭りで落雷に遭う。
この異なる精神を、ほぼ同じ状態にするために、ナオミの「最強マニュアル」は作られていたのです。
ナオミを助ける謎のカラス
空へと消えた一行さんとナオミ。能力も奪われた直実は、打つ手なし。
そんな直実の前に、とある1羽の烏が現れます。このカラスの見た目は、三本足の八咫烏。
カラス「彼女に会いたいですか?」
そうカラスは言います。加えて、無事うまく飛べるか分からないことも。
それを聞いた上で直実は、もちろんと言い2037年へ飛びます。

自分のことを「エキストラだ」と言い、自分から行動することをしなかった直実。映画の主人公などの堂々とした振る舞いに憧れを抱いていたようです。
そんな直実が、自ら行動しているのは、見ていて気持ちが良かったです。
カタガキナオミの世界線(2037年)
カタガキナオミの決意
2037年のカタガキナオミはまぁ、やってることはヤバい奴かもしれませんが、彼がこうなった過去もちゃんと劇中で描写されています。
カタガキナオミは、一行さんとの思い出が1つもありません。1つもです。
ナオミが2027年で、一行さんが歩いているのを見たときの反応で、ナオミがどんなに一行さんを愛していたかが伝わります。
「一行さん・・・」
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そのまま、カタガキナオミの世界の一行さんは落雷によって植物状態となります。
そんなとき、彼はとある研究者と出会います。
それは、千古さんです。
ナオミは、一行さんを助ける方法を探しているとき偶然、千古さんの研究発表にきていました。
そこで彼が発表したものは、動物の精神を移植することで、植物状態の動物を蘇生するというものです。
ナオミは、これだ!と思い、千古さんの元で研究をします。
だから、彼はアルタラのシステム管轄メインディレクターとして千古さんと共にいたのです。
しかし、千古さんが成功しているのは動物のみ。それでは、人間である一行さんにはとても使えません。
ここで、ナオミの動かない足の真相がわかります。
そう。彼は、自分で人体実験を行っていたのです。
(寝る間も惜しんで、研究するナオミ)
©2019「HELLO WORLD」制作委員会
実験回数は300回を超えており、ナオミの決意の固さがものすごく伝わってきます。

ここのシーンでナオミがどんな想いで、どれだけ頑張ってきたのか。しっかり読み取ることが出来たら、後々のシーンでかなりの感動をすることが出来ます。
300回の挑戦を踏まえたうえで、後の一行さんのセリフを聞くと本当に涙が出ます(´;ω;`)
直実とナオミの違いに気づく一行さん
2037年で、一行さんは目を覚まします。
そばにいた2037年のナオミがそれを見て、涙を流しながら喜びます。
が、一行さんはナオミに
「あなたは肩書さんじゃない。。」
と言います。
①2027年の一行さんは直実のことしか知らないので、成長したナオミを見て、直実だとは気づかなかった。
②直実とナオミの姿の違いは無しにして、精神とか雰囲気から違いを見出した。
どっちかは映画では描写されていなかったのですが、②だったとしたら結構、、胸熱シーンです(笑)
ナオミは唖然として、その場に屈します。

あれだけ頑張って、これはかなりショックだったでしょうね、ナオミ。。。
そこへ、奇跡的に2037年へ飛んでこられた直実が現れます。
「アルタラ」の修正力が「死んでいるはずの一行さん」を狙う
ここで直実とナオミが、腹を割って話すのかと思ってましたが、それは後半でした。
直実とナオミが話す間もなく、アルタラの修正力「狐面男」が襲いかかってきます。
2037年の一行さんが植物状態でなくなったから、歴史が変わったと察知して修正しに来たんだとナオミは言います。

ここの戦闘シーンの作画がかなりすごかったです。すべてCGであんなに自然に激しく作画できるなんて感動しました。
「神の手」を駆使して、規格外の戦闘シーンが繰り広げられました。電柱を投げたり、観覧車が転がったり、町全体をジグソーパズルのように組み替えたりもしてましたww
しかし、アルタラの修正力が強力で、徐々に追い詰められていきます。
それをみてナオミは、2027年へ一行さんを返すことにします。
ただ、追い詰められているから返すのではなく、ナオミの精神的な理由から決断したんだと思います。
ナオミは、過去の自分のようにな意気地なしではなく、勇敢に一行さんを助けようとしていました。事実、ナオミは研究者として、あらたな技術を確立してまで、2027年へやってきました。
しかし、狐面男がベッドで動けなかった一行さんに襲い掛かってきたとき。
真っ先に動いたのは、「2027年の直実」です。
更に、やっと起きた一行さんにも拒絶され、いい加減自分の間違いに気づいたといった具合でしょう。
【最大感動シーン】ナオミが自己犠牲で直実達をもとの世界へ
狐面男に追い詰められ、直実がグッドデザイン(神の手)を使い、一行さんと自分を2027年へ戻そうとします。
一行さんが2027年に戻る直前に、ナオミは10年越しにもう一度想いを伝えます。
そして
「あなたも、私を愛してくれたのですね。」
「カタガキさん、愛してくれてありがとうございます」
それを聞いて、ナオミは泣き崩れます。
そして、一行さんは2027年へ戻ります。
そんなナオミが最後の最後に報われたのが、このシーンです。
一行さんのために、一生懸命頑張ったナオミへ、一行さんは「ありがとう」と言います。
ナオミにとって、何物にも代えがたい「一行さんとの思い出」を、ついに手に入れることが出来た瞬間でした。

このシーンは、ほんと涙枯れました(´;ω;`)
しかし、そんな感動シーンのあとでも、狐面男達は容赦なしです。
直実は、2027年に戻るための手段を潰されます。
ここで、ナオミがあることに気づきます。
修正するべき2027年の精神が入った2037年の一行さんはもういません。しかし、狐面男は止まらない。つまり、本当の原因は、二人いる直実とナオミでした。
狐面男は巨大化し、絶体絶命になります。どう考えても適う状況じゃありません。
そして、ナオミは自ら死ぬことで狐面男を止めることを決意します。
直実なんて全く考えず、計画を進めた男と同じ人物とは、とても思えません。直実のために命を張るその姿、間違いなく今作MVPです。
修正すべき問題が消えた狐面男は停止します。そして、直実は無事もとの2027年へ。
そして、局面は2047年とαへ。
カタガキ直実が植物状態だった世界線(2047年)
2047年が本当の現実世界
さて、ここから2047年のお話です。映画で言えば、ナオミが治療室のようなところで目を覚ますところですね。
実は、2047年というのが本当の「現実世界」なんですよ。
2037年のナオミは、2047年の月にあるアルタラ二世に記録された2037年の直実です。つまり、直実もナオミもどっちとも仮想世界のデータだったわけです。
直実を助けたカラスの正体
直実を助けたカラスの正体は、2047年の一行さんが使っていた「神の手」(グッドデザイン)です。
ナオミは一行さんを助けに行く際、300回の失敗をしています。
そして、やっと2027年へ飛べたのですが
飛んだのは、あくまで「実体のないデータ」。
その時本体のナオミは2037年で、脳死状態に陥っています。
このナオミを救おうとしたのが、2047年の一行さんです。
一行さんも、脳死状態のナオミに、2037年のナオミの精神をサルベージさせて、蘇生させようとしていました。
失敗回数は、ナオミの時より少なく、わずか13回。しかも、ナオミを無事蘇生させるのにかかった回数が13回で、2037年へ飛ぶだけなら100%成功しています。
2047年の一行さんは、月にある研究所にいました。脳死状態のナオミも。
一行さんが月にいるのは、おそらく「HELLOWORLD」の中にある「暴走しているアルタラ」の研究とかだと思います。失敗回数が少なくて済んだのは、2037年のナオミの300回の失敗データを参照したのでしょう。
一行さんもナオミ同様 、2037年のナオミの精神を2047年の脳死状態のナオミへサルベージするために、2037年へ「神の手」で飛びます。
が、2037年のナオミは道を踏み外し、他人のことを顧みないほど、心が病んでしまっています。
一行さんをサルベージしようとしたとき同様、このままでは精神状態に差異が生じ、サルベージすることが出来ません。
©2019「HELLO WORLD」制作委員会
2047年(2027年)の直実
➡他人に寄り添える、心優しい青年
2037年のナオミ
➡他人を犠牲にしても、望みを叶えようとする
ここが難関だったらしく、12回とも一行さんは失敗します。
しかし、とある人物の手助けを受け、事態は好転します。
勘解由小路 三鈴の手助け
実は、映画では語られていないのですが、13回目のトライ時に勘解由小路三鈴も一緒にダイブし裏からサポートに回っていたという隠し設定がありました。
©2019「HELLO WORLD」制作委員会
12回目と13回目の違いは、「勘解由小路 三鈴」の提案した「2027年の直実に説得してもらう案」を取り入れたことです。
既に12回も失敗していますし、最悪失敗してもデータが取れればいいくらいのつもりでだったようです。
しかし、見事ナオミに「自分を犠牲にしてでも他人を守るという優しい心」を思い出させ「器と中身」の一致を果たしサルベージに成功しました。
こうして、2027年の一行さんはナオミに、2037年のナオミは2047ねんの一行さんに助けてもらい、二人は2047年の月でハッピーエンド再開を果たしました!
このほかにも、「勘解由小路 三鈴」は活躍しており、ナオミの300回の2027年へのダイブも「勘解由小路 三鈴」さんがサポートしており、300体の失敗データの消去(ナオミは送りっぱなしで後処理していなかった)、一行さんの指示で「神の手」を使用できるヒントなどをナオミへ送ったり。
普通に超重要人物でした。(笑)
なんと小説では、三鈴の好きな人も分かります!
「HELLOWORLD」タイトル伏線回収
作品タイトルにもなっている「HELLOWORLD」というのが、なんなのか?
それは、アルタラの消滅と関係しているんです。
皆さん、映画の最後に2037年の狐面男が無限増殖して、千古さんがやむなくアルタラを停止させたのを覚えていますか?
この後も、アルタラのデータ無限増殖は止まらず、アルタラ管理の人々は、アルタラを仮の宇宙で覆い、宇宙へ飛ばすことでこれに対処しました。
この時作った「仮の宇宙」のことを、原作では、「HELLOWORLD」と呼んでいました。
2047年のアルタラが月にあるのは、そういう経緯があったんです。

2047年で、ナオミと一行さんが再会できたのは「月」でしたね。
もしかしたらこれとタイトルを掛けているのかもしれませんね。というかこれ以外納得いくものが思い浮かびませんでした(笑)
ラストシーンで直実と一行さんが辿り着いた世界線(2027年α)
さて、元の2027年世界へ戻った直実と一行さんはどうなったのでしょう?
➡直実と一行さんは、これから当たり障りのない平和な日々を送っていくはずです。
アルタラの修正力が一行さんを狙う事は、もうありません。落雷によって植物状態になることも。
未来で直撃することが決定されていた落雷は回避し、アルタラの修正力も2047年の月でご臨終です。
幸せにな、お二人さん(´;ω;`)

ハッピーエンドで終わって、見終わった後に考察するまでが楽しい作品でしたね。IFの小説も正直見るべきだと思います。
スピンオフというより、サイドストーリーみたいな感じです。
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